バナナペーパーができるまで

How made,
banana paper

バナナペーパーができるまで

バナナペーパーのサプライチェーン

バナナペーパーのサプライチェーン

バナナペーパーの産地ザンビアの風景と
バナナペーパーが生まれた背景

日本から遠く離れたザンビアというアフリカの国でバナナペーパーが生まれています。東京からの距離はおよそ約10,000キロ。日本の約2倍の国土面積であり、人口はおよそ2000万人という自然豊かな国です。

滝

世界で2番目に大きい滝で幅が2キロ、高低差108m。ジンバブエ共和国とザンビア共和国の国境に位置しユネスコ世界遺産に登録されています。

サウスウルワングワ国立公園

こちらはサウスルワングワ国立公園です。東京の面積の4倍。世界で初めて認定されたサステナブル国立公園です。

動物

絶滅危惧種だったワイルドドック、ゾウ、ライオン、ヒョウも少しずつこの公園では増えてきているようです。豊かな自然、動物たち、それがザンビアの特徴のひとつです。

子供たち

動物がたくさん暮らしていて生物多様性が豊かにも関わらず人は貧困に苦しんでいます。また、現地の教育状況は学校に行きたくても家の手伝いがあるので行けない子どもも多くいるのが実態です。

学校教育

学校教育では地域・社会・自分たちの祖先、多様性・動物との共存、食物の育て方、この街がサステナブルな国立公園である理由など、住む場所の資源や生物についても詳しく学んでいます。また女性特有の問題ではあるのですが、生理用ナプキンが不足している状況のため女性が毎月10日間は学校に行けなくなるという問題もあります。

バナナ

ザンビアでは貧困、森林破壊、密猟など様々な課題があります。電気やガスが無いので森林の木を切ることに従事している方々も多くいます。子どもたちや女性がその役割を担っていますが、片道2~3時間かけて移動しており、その最中に動物に出くわして危険な目に合うこともしばしばあるそうです。日々の生活費に困ると密猟をする男性もいます。当然犯罪です。インパラで5年、キリンやゾウだと15年服役することになります。

このような社会的な課題を解決するためには良質な産業が必要なのです。
その良質な産業こそがバナナペーパーです。バナナペーパーを生産することで貧困や様々な課題解決にも繋がります。

当社は、このバナナペーパー生産の立ち上げ時から関わっています。いろいろな方々から相談され、全社で協力することになったのが2012年のことです。最初はなかなか理解されなかったのですが、徐々に知名度も高くなり、今ではたくさんの方々が協力してくれることになりました。

バナナペーパーができるまで

1. バナナの育成と収穫、茎のカット・茎の加工

茎のカット、茎の加工

オーガニックのバナナ農園のみと契約しています。その農園で育ったバナナの茎を切り、その茎を工場まで輸送します。バナナペーパーはバナナの実ではなく、茎から生まれるんです。

2. 茎の繊維採り、繊維の乾燥

茎の繊維採り
繊維の乾燥

茎の繊維を取り除き、水分を抜き、繊維を乾燥させます。

3. 繊維の計量、袋詰め、日本への出荷

繊維の計量、袋詰め、日本への出荷

繊維を計量し袋詰めし、日本に輸送します。

4. 日本にフェアトレードで輸入 パルプと混ぜて紙に

日本にフェアトレードで輸入 パルプと混ぜて紙に

日本にフェアトレードで輸入し、パルプと混ぜて紙にします。人や生物、環境に配慮した森林認証パルプとバナナ繊維を混ぜて紙を抄造して完成です。

※2016年10月、バナナペーパーは日本初のフェアトレード認定紙となりました。

5. バナナペーパーの完成、各種製品へ

バナナペーパー製品
バナナペーパー製品

当社ではバナナペーパー自体の販売、バナナペーパーを用いた製品づくりが可能です。
ぜひバナナペーパーを選んでいただくことで、お客様とともにザンビアや地球環境に貢献していきたいと考えております。